満州引揚者:林 恭子:『縁と運」:24 ツバメのお宿は失格か「1989年56歳」

      2018/04/13

満州引揚者:林 恭子:『縁と運」:24 ツバメのお宿は失格か「1989年56歳」

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85歳の母親が書く、満州引揚者の半生

・母親が出版した「縁と運」の概略

 (2013/8/1 初版)

 朝日新聞の読者投稿欄の「ひととき」と「声」に投稿し、掲載された70編を「縁と運」と題して出版した。

 本には、林恭子の生き方や思いが人生の縮図として描かれている。

・この本の問い合わせ

絶版につき受付終了

この本に関しては、私、林 宏(息子)に問い合わせて頂きたい。

連絡先(090・6613・4068)へ。

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24 ツバメのお宿は失格か「1989年56歳」

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店先に黒い影が見えたと思ったが、ツバメが一羽はテントの内へ舞い込んできました。

もしかして去年の、と息をつめてみているとやはりそうでした。

昨年巣のあった場所にピタリと止まって眺めています。

もう感動してしまいました。

遠く海を渡って、この広い日本の、ほんのわずかな一点の私の店が、よくわかるものだ、と方向音痴の私には信じられないことです。

さあ、それから昨年の観察記録と比べながら、今年もまた「つばめの宿帳PARTⅡ」を書こうと、思い出したのにどうしたことか、ニ、三回顔を見せただけで、その後こないのです。

実は昨年、ヒナが全部巣立ったあと、店の売り出しの幕を張るのにじゃまになったので、巣をとってしまったのです。

「台風などで吹き飛んでも、また作るよう」という話しを聞いていたので大丈夫、と思いそっとはずして店へ置き「ツバメの巣って、こんなふうになっているのね」と、お客さまにも、見せてあげたりしました。

しかし、帰って来たツバメが寄り付かないところを見ると、巣を外したのが気にさわったのか、また、新たにつくるのが面倒なのか、それとも折悪しく消費税を導入した時期だったので、消費税のかからない宿を探しているのか(当店は外税方式)。。。

などと憶測しながら十日もたって、もうあきらめていたとき、突然二羽で飛んで来ました。

1羽がテントの内に止まって「ホラ、ここ」と言っているみたいでしたが、もう1羽は内に入ろうとせず、いかにも「ああ、ここはだめだよ」というそぶりで、遂に、二羽は連れ立って行ってしまったままです。

思えば昨年、初めてツバメの宿になったので、うれしいやら珍しいやらで、ハシゴをかけてのぞいたりしていたので、すっかりうるさがられてしまったのか、と反省ばかり。

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