「ドラッカーを理解できる、キーワードとポイント」:03「企業は誰の物か」
結構昔から「企業は誰のものか?」という議論がなされています。
企業は「株主のものか」「社員のものか」「顧客のものか」等
結構、白熱した議論がされています。
さて、ドラッカーは、なんと言っていたのでしょうか?
そのものズバリの記事があります。
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西暦1976年:66歳:「見えざる革命」
[新訳]見えざる革命:新訳版1996年11月28日
P251[終章]1995年-企業は誰のものか
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です。
しかしですね。
これを読んでも、良く分からないのです???
色々書いて有るのですが、最終的には「年金基金」等
と、まとめています。
ところが、
西暦2005年:95歳:「死去」:11月13日(日)で
ドラッカーは亡くなったのですが、そのあとに
見たのが、下記の記事です。
P.F.ドラッカー ドラッカー名言録
その「50番目」、傲(おご)るな。企業は、「社会」に存在させていただいているものだ。
何年頃に掲載されたか分からないが、
こちらの方が、凄く納得のいく記事です。
「一つの企業」を「株主やステークホルダ同士」で
引っ張り合ったら、
「生身の企業」はどうなってしまうでしょう。
昔話で「大岡越前(元ネタは旧約聖書) のエピソード」
が、有りました。
「二人で両方から子供の手を引っ張り合って
勝った方に子供を渡すことにする」
「痛がる子供を見て、手を放したほうが、
本当の母親と判断した。」
という話です。
企業は、「社会」に存在させていただいているものだから、
「俺の物だ」と言う前に、
「どうしたらこの企業(子供)を
社会に迎えられる企業(大人)に育てられるか」
を考えるほうが「優先課題」のはずです。
そのあとに「誰が育ての親」になるかを、選択するのです。
「その企業の状況」によって「最善の育ての親」は、
変わるはずです。
勿論、「独り立ちしている企業」も居るわけですから、
周りから見ているだけで良いということですね。