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「ドラッカーを理解できる、キーワードとポイント」:05「予期せぬ成功」

2018/02/04
 
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第4弾:技術編「テクノロジストの条件」の中に

「予期せぬ成功」

の事が書いて有る。

普通?は、

「失敗は成功の母」

とか、良く言われている。

これは、

「成功するには、失敗を沢山しないとだめなんだ」

みたいに、考えられているからだ。

しかし、ドラッカーは、違った。

「イノベーションの機会として捉えると」

「大事にするのは、予期せぬ成功と予期せぬ失敗」

と言っている。

「予期せぬ成功」の解説は以下の所だ。
— 内容 —————————-

・予期せぬこと
まず、最も単純かつ容易なイノベーショ
ンの機会として予期せぬ成功がある。
大恐慌時の1930年代はじめ、IBM
がコンピュータを売り込もうとした金融界
には金がなかった。
創立者トマス・ワトソン・シニアによれ
ば、そのとき救ってくれたものが予期せぬ
成功だった。
最初にニューヨークの公立図書館が買っ
てくれた。
ニューディール時代でもあった当時、金
は銀行ではなく図書館にあった。
ワトソンは各地の図書館に当時の高価な
コンピュータを100台売った。
その15年後、ごく普通の企業が、給与
計算用としてコンピュータに関心を示した。
当時最先端のコンピュータを開発してい
たユニバックは、そのような使い方に拒絶
反応を示した。
ところがIBMはこの予期せぬ成功に日
をつけ、コンピュータを給与計算用に設計
しなおした。
そして5年を経ずしてコンピュータ産業
の雄となり、それ以降、その地位を確保す
ることになった。

————————————

「予期せぬ失敗」の解説は以下の所だ。

— 内容 —————————-

予期せぬ失敗も、イノベーションの機会
として同じように重要である。
フォードのエドセルは、自動車産業の歴
史において新車開発の最大の失敗として知
られる。
ところがエドセルの失敗が、やがてフォ
ードの成功の基礎となったことについては
あまり知られていない。
フォードは正面切ってGMと戦うために
エドセルを開発した。
企画、調査、設計の綿密さにもかかわら
ず開発が無惨な失敗に終わったとき、同社
は、あらゆる自動車メーカーがそれまで設
計とマーケティングの前提としてきたもの
に反する何かが市場に起こったに違いない
と考えた。
市場は所得階層ではなく、ライフスタイ
ルによって細分化されるようになっていた。
この変化に対しフォードがとった行動が、
ムスタングとサンダーバードの開発だった。
同社はふたたび自動車市場において、個
性的なリーダーとしての地位を得た。
予期せぬ成功と失敗は、イノベーション
の機会として実り豊かである。
なぜなら、競争相手が相手にせず、無視
し、敵視さえしてくれるからである。

————————————

このように「今まで巷で言われていた常識」

と違う事を主張している。

しかし、最近の「ベンチャー企業の常識」は

ドラッカーの言うほうに近い。

最近の「ベンチャー企業の常識」は

「成功事例に学べ」

だ。

「ブログ等」が最たる例だ。

「こんなことを言っている人がいる」
————————————-

賢者は愚者(失敗事例)からも学び、

愚者は賢者(成功事例)からも学べない。

————————————-

ぜひ、「技術に関わる人」は勿論、

「技術に関わらない人」も、

「ドラッカーの世界観・未来感」と

今後起こるであろう

「ドラッカーの予測?」を

見て頂きたいものだ。

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