Windows Perlでスクリプトを「exe化」できる「ActivePerl」の簡単なインストール方法
Windows Perlでスクリプトを「exe化」できる「ActivePerl」のインストール方法
2011年11月09日 :文責: 林 宏
Windows Perlには、
「ActivePerl」「Strawberry Perl」「Cygwin Perl」等
があります。
スクリプトを「exe化」するwindows Perl は、ActivePerl が簡単で良いです。
ActivePerlでスクリプトをexe化する方法は、[Par]関連の、「スクリプトをexe化」するモジュールをインストールするだけです。
モジュールをインストールしたあとに、
pp –gui -o 40seives5240.exe 40seives5240.pl
とやれば、「40seives5240.pl」というスクリプトの実行版「40seives5240.exe」ができます。
簡単でしょう!
しかし、「ActivePerl」と[Par]の関連モジュール[PAR-Packer]のバージョンが合っていないと、エラーが出て、[exe化]が実行できません。
ActivePerl のバージョンとpar-packerのバージョンの適合表は、以下のサイトに書いて有ります。
PAR-Packer Perl Package Manager Index (PPM) ActiveState Code
これによれば、(2017/11/09現在)
perl 64bit(x64) 版は、ActivePerl 5.24 (64bit)で
perl 32bit(x86) 版は、ActivePerl 5.22 (32bit)です。
・Perl 5.24 は 5.24.xではないので、注意しよう!
・それでは、私が、par が動くActivePerl (5.24 2400[64bit])をインストールした過程と注意事項を書いていきます。
Contents
par が動くActivePerl (5.24 2400[64bit])のインストール記
ActivePerlのダウンロードとインストールについて
・ActivePerlのダウンロードとインストール方法は、ネットに有るので、お勧めのサイトを紹介します。
ActivePerlのダウンロード及びインストール ActivePerlのインストール Perl入門
が、親切です。
ActivePerl 5.24.0 2400(64bit)のモジュール、インストール方法について
・ActivePerl 5.24.0 2400(64bit)をWindows 10 Home Premium Searvice Pack 1 64bit にインストールしました。
・モジュールのインストールは
「CUI」のppm-shell.bat を使わずに、
「Gui」のppm.bat で実行しました。
「cmd」を起動し、「ppm」と入力すれば、モジュールインストール画面になります。
・対象モジュールにフォーカスをクリックし、さらに右クリックして[install]をクリックすると、「マーキング」される。
・マーキングが終わったら[File]->[Run Marked Action..]を押すと、インストールが始まる。
・モジュールが登録数されているサイトを「リポジトリ」と言います。
・リポジトリとモジュール登録数は以下のとおり:チェック日(2017/11/09) ”
・activestate:http://ppm4.activestate.com/MSwin32-x86-64int/5.24/2400/ 21,260
・log4perl :http://log4perl.sourceforge.net/ppm/ 4
・sisyphusion:http://www.sisyphusion.tk/ppm/package.xml 129
「sisyphusion」サイトは、リポジトリに追加する必要があります。
追加の仕方を、以下に書きます。
デフォルトモジュール以外のモジュールインストールについて
・昔?は、「tk」や「image-magick」は、ソフトをインストールする必要がありました。
今は、モジュールをインストールするだけで、
「ActivePerl」と「tk」や「image-magick」のバージョンを合わせる必要が無くなくなりました。
・「tk」や「image-magick」のモジュールは、標準では入っていませんので、まず、リポジトリを追加してからになります。
・リポジトリの登録場所
メニューバーの[edit]から->[Preferences]->[Ripositories]->[Add Riository]へ辿る。
・[Add Riository]画面で、以下のリポジトリを登録する
name :[sisyphusion]
Location:[http://www.sisyphusion.tk/ppm/package.xml]
を、入力したら[Add]ボタンを押し、リポジトリを登録(追加)する。
私のインストールモジュールについて
以前から使っていた
「Tk」
「image-magick」
「imager」
「Par」関係
等を以下の順でインストールしました。
ActiveStateのモジュール
* imager
* OpenGL
* Term-ANSIScreen
* Win32::GUI
Sisyphusion のモジュール
・ image-magick のインストール
・ Tk のインストール
・par関連モジュールのインストール (perl スクリプトの実行ファイル(.exe)が作れる
* par(1.015)
* par-dist(0.49)
* Parse::Binary
* Getopt::Argvfile
* Win32::Exe
* Module::ScanDeps(1.23) 0.98 以上が必要
* dmake(4.11.20080107)
* MinGW(4.63)
* par-packer(1.035) 5.24 2400[64bit])には 1.035 が必須
・par関連で一番重要なのが、par-packer モジュール
ActivePerl のバージョンとpar-packerのバージョンが合わないと[ppを実行時]にエラーになります。
cpan のみにあるモジュール
・CPAN(シーパン)とは、Perlのライブラリ・モジュールやその他のPerlで書かれたソフトウェアを集めた巨大な保存場所。
再利用性・汎用性の高いモジュールが登録されており、Perlプログラマができるだけ車輪の再発明をせずに済むための支援環境となっている。
「ウィキペディア」より
・[cpan]に有るモジュール(XXX::XXX とすると) をインストールする時は、以下のように行う。
「コマンド・プロンプト(cmd)」を起動し
C:\> cpan -fi /XXX::XXX/
等とするとインストールが始まる。
モジュールのアップデート
・モジュールのアップデートを「GUI」の ppm で行うのは、結構面倒です。
しかし、インストールした最初は、結構アップデートが必要なモジュールが沢山ある。
そこで、「コマンド・プロンプト(cmd)」で、アップデートをおこないます。
「cmd」コマンドを起動し
C:\> ppm-shell
とすれば、ppmの対話シェルが立ち上がりる。
ここではインストールされているモジュールを、簡単にすべて最新版にアップグレード出来る。
ppm> upgrad
で、アップグレードされるパッケージが表示される。
アップグレードを実行する場合は以下のように「i」オプションを付ける。
ppm> upgrad -i
これで、後は、アップグレードされるのを待って(見て)いるだけです。
*参考:モジュールをアップグレードしても、par(pp) は、無事?動作した。
まとめ
・ここまで設定できれば、私の不満は、殆ど無くなった。
・par での exe化は、[tk]や[imagemagick]等のモジュールも、ほぼ例外なく exe化できるので、嬉しい。。