「ドラッカーを理解できる、キーワードとポイント」:02「ドラッカーの真摯とは」

      2017/08/04

ドラッカーの言う
「上司(指導者・経営者)が持つべき唯一の資質は、
integrity(真摯)であること」とは?
ドラッカーの著書(上田惇生氏訳)
現代の経営〈上〉P.F.ドラッカー :1954年:
新訳本:新訳版1996年01月19日:ダイヤモンド社には、
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「上司が持つべき唯一の資質は真摯であること」
「真摯さに欠ける者は組織の文化を破壊し業績を低下させる」
「部下たちは、無能、無知、頼りなさ、無作法など、ほとんどのことは許す。
しかし、真摯さの欠如だけは許さない。
そして、そのような者を選ぶマネジメントを許さない」
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とありまが、「integrity「真摯(真摯さ)」の言葉だけでは
具体的に「何の真摯さなのか」分からないですね。

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1)「ドラッカー自身は原著において integrity という英単語を用いており、
訳者の上田惇生氏が「真摯(真摯さ)」という訳を与えました」と言われています。

2)日本語辞書によると「真摯な 《まじめな》serious; grave; steady.」とあります。

上記1)、2)には、余り関連性が無い等により、
一般に、「色々な解釈」が生まれ、「色々なこと」が言われています。

そこで、私は、「私のドラッカーデータベース」から
ドラッカーが付き合った二人の記事の中から、
「integrity(真摯)」を
解読できる例を探すことにしました。
一人目は、「ヒトラー」で
二人目は「GMのスローン」です。
「真摯 ヒトラー スローン」をキーワードとして
検索してみました。
20170513_2_ドラッカーを理解できる、キーワードとポイント」「ドラッカーの真摯」1検索結果s_jis.txt
アドルフ・ヒトラーの生没年は[1889年4月20日-1945年4月30日]です。
スローン・ジュニアの生没年は[1875年5月23日-1966年2月17日]です。

「スローン」の方が14歳年上ですが、ほぼ同年代と言って良いでしょう。

ヒトラーとは、1933年頃、数回インタビューしていますし、
スローンとは、1944年頃、GMよりトップ経営陣の研究依頼があり、
たびたび話す機会がありました。

「現代の経営〈上〉P.F.ドラッカー」は1954年に発刊されたものです。

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二人とも「指導者」としては、優れていたが、
その二人の違いは「何だった」のでしょう?

「ヒトラーはドイツ世界帝国」を目指していましたし、
「スローンは車の販売」でした。

「ヒトラーは野望」と言われ
「スローンはゼネラルモーターズで長年社長を務め、
世界最大級の製造業企業へと成長させた人物。
社会貢献にも熱心であった。」と言われています。

「ヒトラーは帝王を望み」「スローンは社会貢献」を望んだのでしょうか?
検索結果から分かることを簡単に書くと、
・ドラッカーはヒトラーに対し
「とんでもなく胸くその悪い思いをさせられた」
「あんな奴が優秀な指導者なんて、絶対認められない。」
「指導者としては、ドイツ国民を間違った方向へ導いて、
指導者としては落第で、悪の天才だ」
とでもなる。

・スローンに対しては『経営者の条件』1966年:
新訳版1995年01月26日で
「仕事上の関係において成果がなければ、温かな会話や感情も無意味である。
貧しい関係のとりつくろいにすぎない。
逆に、関係者全員に成果をもたらす関係であれば、
失礼な言葉があっても人間関係を壊すことはない」
と言っている。
これは、スローンのことだ。
「純粋にGMに成果をもたらし、社会貢献を望んでいる。」と感じていた。

・これら等を勘案すると、すなわち
「国や企業の大衆や従業員を間違ってない方向に導いていこうと純粋さ(正義)と、
それを真面目に実行していく姿・態度」を
「integrity(真摯)」と書き、訳した。
という結論に達した。

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