満州引揚者:林 恭子:『縁と運」:70 NHK学園高校卒業生はいま 「2012年80歳」
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満州引揚者:林 恭子:『縁と運」:70 NHK学園高校卒業生はいま 「2012年80歳」
85歳の母親が書く、満州引揚者の半生
・母親が出版した「縁と運」の概略
(2013/8/1 初版)
朝日新聞の読者投稿欄の「ひととき」と「声」に投稿し、掲載された70編を「縁と運」と題して出版した。
本には、林恭子の生き方や思いが人生の縮図として描かれている。
・この本の問い合わせ
絶版につき受付終了
この本に関しては、私、林 宏(息子)に問い合わせて頂きたい。
連絡先(090・6613・4068)へ。
70 NHK学園高校卒業生はいま 「2012年80歳」
まず、何より生きていてよかった、と思っています。
NHK学園高校を卒業して、併設中学校卒業の学歴が一ランク上がりました。
また、今年NHK学園高校創立50周年を記念し、卒業生が綴った体験文から選ばれて、表彰されたことも思いがけないよろこびです。
私は、今年80歳ですが、ほんとうに、この歳まで生きてこられてよかったと思います。
戦後、14歳で旧満州から引き揚げてくるとき親と離れたり、暴動に遭って殺されたりしなくてよかった。
日本に帰ってから、どんなに貧しくても、学ぶことができる学校があってよかった。
更に、子育てしながら、商いをしながらでも学べるNHK学園高校にめぐり合えてよかったと思っています。
私は、NHK学園高校を卒業し、40年経った現在も学園性の心意気を持ちつづけている。
それは、お世話になりました先生方、支えてもらった家族、励ましてくださった友達への、お礼のしるしと思っているからです。
そして、それはまた、自分自身を励ましていることと知りました。
済