満州引揚者:林 恭子:『縁と運」:68 卒業式の日に祝賀マジック 「2009年77歳」
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満州引揚者:林 恭子:『縁と運」:68 卒業式の日に祝賀マジック 「2009年77歳」
85歳の母親が書く、満州引揚者の半生
・母親が出版した「縁と運」の概略
(2013/8/1 初版)
朝日新聞の読者投稿欄の「ひととき」と「声」に投稿し、掲載された70編を「縁と運」と題して出版した。
本には、林恭子の生き方や思いが人生の縮図として描かれている。
・この本の問い合わせ
絶版につき受付終了
この本に関しては、私、林 宏(息子)に問い合わせて頂きたい。
連絡先(090・6613・4068)へ。
68 卒業式の日に祝賀マジック 「2009年77歳」
工作の指導などで付き合いのある、市内の中学校から「卒業式の後、クラスだけのお祝い会をするから来てください。できれば一芸を。。」と電話があった。
「えーっ」と言いながらも「ウン、あれにしよう」と、色どりの、ハンカチほどの大きさのシルクを用意して、準備を始めました。
お祝いの会では、卒業生たちが先生や父母、友人らに感謝の言葉を述べて盛りあがった。
いよいよ私の出番。
さて、用意したシルクは何に変わるーー。
だが、私は両手を広げても持てないので、女生徒二人に手伝いを頼んだ。
全員に「変われ!変われ!ワン・ツー・スリー」と、おまじないを唱えてもらう。
袋のひもを引くと、7枚のシルクに「卒業おめでとう」の文字が出る仕掛けだ。
突然の依頼だったが、二人の協力で大きな拍手がわくほどの大成功だった。
帰りの車を運転しながら「うん、よかったな」と一人で満足したが、卒業生に”卒業おめでとう”と、やってもらってよかったかな、と考えた。
ても、あの笑顔があったから、きっと大丈夫だろうな。