満州引揚者:林 恭子:『縁と運」:67 夫婦で続ける慰問二十年目に 「2008年76歳」
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満州引揚者:林 恭子:『縁と運」:67 夫婦で続ける慰問二十年目に 「2008年76歳」
85歳の母親が書く、満州引揚者の半生
・母親が出版した「縁と運」の概略
(2013/8/1 初版)
朝日新聞の読者投稿欄の「ひととき」と「声」に投稿し、掲載された70編を「縁と運」と題して出版した。
本には、林恭子の生き方や思いが人生の縮図として描かれている。
・この本の問い合わせ
絶版につき受付終了
この本に関しては、私、林 宏(息子)に問い合わせて頂きたい。
連絡先(090・6613・4068)へ。
67 夫婦で続ける慰問二十年目に 「2008年76歳」
来年12月25日、夫と共に手作りのサンタさんの服を着て、安城市桜井町の四つの保育園を訪れ、約400人くらいの子供たちと握手をしています。
ふれあいを大切にしたいとの思いで始め、今年で20年目になります。
最初、訪問は私一人で始めました。
ところが「おひげがない」との声が出ましたので、夫に「一緒に行って」と頼みましたが、返事はなく駄目かと思いました。
でも、もしかしたらと、サンタさんの服をコタツの中で温めておきました。
夫はなかなか顔を見せないので、やっぱりと、あきらめていた時「おれの服は」と言ってきました。
あわてて着せるとすてきなサンタさんになりました。
3年目の時でした。
ふたりのサンタさんは、園児の笑顔に元気づけられました。
ところが今年は、85歳の夫の体調がおもわしくなく、病院の検査の25日とぶつかってしまいました。
今年はひとりでやるしかないか、と思っていましたが、以外にも「検査が終わってから行けばいい」と言ってくれました。
驚くやら、うれしいやら。
今年は、結婚60周年なので、いっそう感動しました。
86歳の母親が書く、満州引揚者の半生「縁と運」・概略。2013/8/1 初版。朝日新聞の読者投稿欄の「ひととき」と「声」に投稿し、掲載された70編を「縁と運」と題して出版した。本には、林恭子の生き方や思いが人生の縮図として描かれている。本の題名は、読者がこの本に出会であろう「縁」と、読んでみようとページを開いてくれる「運」から命名した。林恭子は書くことが好きで、小学校での「つづり方(作文)」は1番の成績だった。戦後、14歳で旧満州から引き揚げ、16歳で結婚した。
47歳の冬に朝日新聞の読者投稿欄「ひととき」に、初投稿で採用された。
この話は、「『夫婦で続けた慰問』が二十年目になった」 の話です。