満州引揚者:林 恭子:『縁と運」:63 なんでもやってみよう 「2007年75歳」
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満州引揚者:林 恭子:『縁と運」:63 なんでもやってみよう 「2007年75歳」
85歳の母親が書く、満州引揚者の半生
・母親が出版した「縁と運」の概略
(2013/8/1 初版)
朝日新聞の読者投稿欄の「ひととき」と「声」に投稿し、掲載された70編を「縁と運」と題して出版した。
本には、林恭子の生き方や思いが人生の縮図として描かれている。
・この本の問い合わせ
絶版につき受付終了
この本に関しては、私、林 宏(息子)に問い合わせて頂きたい。
連絡先(090・6613・4068)へ。
63 なんでもやってみよう 「2007年75歳」
新聞が”やってごらん”って言うと何でもやる気になる性質(たち)で、「新聞紙で工作しよう」コンテストもそうだった。
その時期、宅老所訪問していて、体験学習に来ていた二人の中学生に出会ったのが縁で、彼女たちが新聞紙を追って作ったコマは心棒がないのに、それこそ辛抱強くよく回る。
私はひらめいて、”それで紙工作に応募したら”なんてけしかけてしまった。
が、そういうった私がやらないのは卑怯だと思い、日系三世ペルーの彼女と共同で紙工作に挑戦し始めた。
9月14日〆切りの日、自分と中学生の作品をふろしき包みにして、つぶされたらいけないと、電車も指定席で、名古屋の朝日新聞社へ届けた。
駅から歩いて15分と聞いたが迷って30分、炎天下をあえいで社にたどり着いた。
苦闘一カ月余、終わってみれば、入選作品は、想像もできない立体的なものものだった。
でも、中学生たちは”やった!”っていうよろこびを大切にしようね、とメールした。
あの子たちも感想文に「やればできると感じた。二年生の夏休みのいい思い出になった。」と書いてくれた。
本当に368個の紙ゴマは、すてきだったよ。