満州引揚者:林 恭子:『縁と運」:59 元日マラソン皆出席は一人 「2007年75歳」
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満州引揚者:林 恭子:『縁と運」:59 元日マラソン皆出席は一人 「2007年75歳」
85歳の母親が書く、満州引揚者の半生
・母親が出版した「縁と運」の概略
(2013/8/1 初版)
朝日新聞の読者投稿欄の「ひととき」と「声」に投稿し、掲載された70編を「縁と運」と題して出版した。
本には、林恭子の生き方や思いが人生の縮図として描かれている。
・この本の問い合わせ
絶版につき受付終了
この本に関しては、私、林 宏(息子)に問い合わせて頂きたい。
連絡先(090・6613・4068)へ。
59 元日マラソン皆出席は一人 「2007年75歳」
平成19年の元日マラソンは、30回目の節目で、皆出席の披露をします。
「当日まで風邪をひかないように」と言われると、かえって喉がイガイガして、慌ててうがいをしたり、よくつまずくから、せかせか歩くことをやめたり、車の運転は、事故のないようにどうぞお守りくださいと、神様にお願いしたり。。。
でも、本当は、どれも普段から心がけねばならないことばかりなのに。
とにかく知らせを聞いてから元日まで、緊張の日々だった。
やっと大晦日を迎えた。
今度は、もしかして寝過ごしたらどうしようと心配で、服装をととのえ、そのまま椅子にもたれて仮眠した。
それでも何度も目を開けて、時計を覗いた。
5:30ごろ、自転車で家を出た。
地域の集合場所の神社には、約20人が集まり、ここから、3.5キロ先のゴール安祥城址を目指した。
各地域からゴールした約200人の前で市長さんからのお祝いの言葉があり、大勢の仲間からの拍手。
30回皆出席は、私だけだそうで、「一人ではできません。みなさんと一緒だったからです。ありがとうございました」というのが精一杯でした。
初日の出に、みんなでバンザイ!したとき、ついに涙がこぼれました。