満州引揚者:林 恭子:『縁と運」:45 第二の人生へ金婚の夫と語る 「1999年67歳」
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満州引揚者:林 恭子:『縁と運」:45 第二の人生へ金婚の夫と語る 「1999年67歳」
[ad#rec_la]85歳の母親が書く、満州引揚者の半生
・母親が出版した「縁と運」の概略
(2013/8/1 初版)
朝日新聞の読者投稿欄の「ひととき」と「声」に投稿し、掲載された70編を「縁と運」と題して出版した。
本には、林恭子の生き方や思いが人生の縮図として描かれている。
・この本の問い合わせ
絶版につき受付終了
この本に関しては、私、林 宏(息子)に問い合わせて頂きたい。
連絡先(090・6613・4068)へ。
45 第二の人生へ金婚の夫と語る 「1999年67歳」
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昨年は金婚式だった。
商いも50年になる。
おかげさまで、今まで元気にやってこられた。
でもまあ、私も67歳、夫は76歳である。
いつ、店をやれなくなるかもしれない。
もし、店をやめて1日中、人の気配がしない暮らしになったら、どんなに寂しいだろう。
でも、いつかはそうなる。
思えば、店には定年がない。
だから自分でキリをつけねばならないだろう。
ところでこの頃、ある思いが募る。
それは、店を託児所として開放するということ。
わが家は、一階が店、2階、3階が住まい。
住人は私たちだけの二人暮らし。
その気になれば、託児所に変身することだってできる。
店を変身させて、いつも誰かがいる、というのもいいのではないか。
そうだ、昼間はお年寄りや子供たち、夜間は若者たちの集会所にしよう。
そうすれば、たとえ一人が寝込み、一人が介護するという状態になっても、なんとか乗り切っていけそうな気がする。
実現までには、多々問題があろうが、例えば、資金の算段がついたらすぐにでもやってみよう。
50年目にして、二人で第二の人生を行くのもいいではないかと思う。
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