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満州引揚者:林 恭子:『縁と運」:30 思わぬ再開に抱き合い喜び「1992年60歳」

2018/05/05
 
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満州引揚者:林 恭子:『縁と運」:30 思わぬ再開に抱き合い喜び「1992年60歳」

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85歳の母親が書く、満州引揚者の半生

・母親が出版した「縁と運」の概略

 (2013/8/1 初版)

 朝日新聞の読者投稿欄の「ひととき」と「声」に投稿し、掲載された70編を「縁と運」と題して出版した。

 本には、林恭子の生き方や思いが人生の縮図として描かれている。

・この本の問い合わせ

絶版につき受付終了

この本に関しては、私、林 宏(息子)に問い合わせて頂きたい。

連絡先(090・6613・4068)へ。

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30 思わぬ再開に抱き合い喜び「1992年60歳」

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昨年初めに「うん、ちょっと違うな」というお客様があった。

日経外国人の夫婦だが、言葉がさっぱりわからない。

ただ、フジモリ」と言うので、ペルーの人たちとわかった。

それ以来、よくパンを買いに来てくれるので、にわかにスペイン語の勉強が始まった。

次に会ったとき「グラシアス」と言ったら、にこっと笑った。

その嬉しそうな顔が見たくて、日常会話を「一覧表」にして、一生懸命覚えた。

ところが秋ごろ、パタッと姿を見なくなった。

郷里に3人の子供がいる、と話してくれたご主人のルイスと奥さんのラケルことが思われた。

どこで、どうしているのかと。

そうこうしてるうちに日がたち、クリスマスも過ぎたある夜、店先に二人が立ってるのを見て、思わず走り寄って抱き合った。

今まで、日本同士でさえこんなことしたことないのに、でも、なんのためらいもなかった。

私は、せっかく覚えたスペイン語も、2、3カ月のうちにすっかり忘れてしまい、ただ涙を流しただけだった。

務めの都合で、少し離れた碧南市に、にわかに引っ越しをしたのだという。

でも、どこへ行っても、まじめな人だから信頼されるだろう。

暮れの休みに、ボスが車を貸してくれたから、と会いに来てくれたのだった。

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