満州引揚者:林 恭子:『縁と運」:11 変革が難しい派手な披露宴「1985年52歳」
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満州引揚者:林 恭子:『縁と運」:11 変革が難しい派手な披露宴「1985年52歳」
85歳の母親が書く、満州引揚者の半生
・母親が出版した「縁と運」の概略
(2013/8/1 初版)
朝日新聞の読者投稿欄の「ひととき」と「声」に投稿し、掲載された70編を「縁と運」と題して出版した。
本には、林恭子の生き方や思いが人生の縮図として描かれている。
・この本の問い合わせ
絶版につき受付終了
この本に関しては、私、林 宏(息子)に問い合わせて頂きたい。
連絡先(090・6613・4068)へ。
11 変革が難しい派手な披露宴「1985年52歳」
先日来、ぜいたくな結婚披露宴について、2、3の方からの声がありましたが、私の思ったことを申し上げたいと思います。
私も以前から派手な披露宴はやらない方がよいと思っていましたので、息子の結婚式には、席を空けるのはお客様に失礼になるからお色直しもやめるよう、主張しました。
けれども、私の思い通りにはなりませんでした。
それはなぜかというと、結婚式、披露宴などは、相手方のこともあり、自分の一人のことではないからです。
でも息子たちの披露宴は、彼らの友達が企画した手作りの宴で、楽しいものでした。
若者らしい演出で、そのなかに、私の希望を考慮してか、席を空けない工夫などして、その心遣いをうれしく思いました。
そして、この頃思うことは、派手な披露宴については、一足飛びに変えられないのだな、ということです。
しかし、私はあきらめず、いまの若い世代の人たちが、こうした考えをとり入れ、その子供の世代に、その考えを実現できるようにすればよいと思います。
ステップをふんでやることです。
そういう意味で18日の、宮内さんの「自分流の結婚式が実現しなくても、その考え方を大切にしよう」という声に、私は共感を覚えました。