満州引揚者:林 恭子:『縁と運」:05 うれしい「30人の握手」「1982年50歳」

      2018/04/04

満州引揚者:林 恭子:『縁と運」:05 うれしい「30人の握手」「1982年50歳」

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85歳の母親が書く、満州引揚者の半生

・母親が出版した「縁と運」の概略

 (2013/8/1 初版)

 朝日新聞の読者投稿欄の「ひととき」と「声」に投稿し、掲載された70編を「縁と運」と題して出版した。

 本には、林恭子の生き方や思いが人生の縮図として描かれている。

・この本の問い合わせ

絶版につき受付終了

この本に関しては、私、林 宏(息子)に問い合わせて頂きたい。

連絡先(090・6613・4068)へ。

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05 うれしい「30人の握手」「1982年50歳」

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3月21日お彼岸の中日、私は豊橋行きの電車に乗っていました。

NHK学園協力校である桜ケ丘高校の卒業式に、同窓会員として列席させていただくためです。

あいにくの雨ふりでしたが、春めいた感じの景色を眺めながら、卒業試験の時は、この電車が豊橋駅に行きつくまでを最後の頼みに、必死に暗記したことなど思い出していました。

私が卒業したのは、昭和44年、当時二人の子も高校生でした。

通信制の学校では、さまざまな年代、職業の人たちと仲間になるので、スクーリング、合宿などは、それは楽しく、忘れられない思い出となるのですが、学習の方は、つらいことが多く、とても我が身ひとりの我慢で耐えられるものではありません。

先生方、仲間の人たちの思いやりと励ましで、卒業の日を迎えることができるのです。

今年、桜ケ丘校では30人の方が卒業され、それは全国の協力校の中でも五指に数えられるほど多い、とお聞きしました。

私は、特にお願いして、お一人ずつ握手をしていただきました。

65歳の生徒会長さんは、分厚く、温かいお手でした。

NHK学園高校を卒業して10年余りたったこの頃、少しい気力が薄らいできた私に、30人の方から、強い力が伝わってきて、再び元気づけられたようで感激しました。

式場を出ると、雨はあがっていました。

私は、いっそううれしい気持ちで帰途につきました。

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